2014年7月29日に私の所属する五十嵐研究室が主催の SIGGRAPH 勉強会があります。 SIGGRAPH 2014 Preview Seminar この勉強会では各々が担当するセッションを事前に決めておき、当日10分程度で担当セッションの論文内容を発表し合います。1日で全ての論文…
はじめに クラウドソーシングに関する論文は CHI や UIST などの HCI (Human Computer Interaction) の国際会議や、AAAI などの機械学習の国際会議を中心に、この数年間で急激に増えています。近年ではコンピュータグラフィクスの国際会議である SIGGRAPH で…
ゲーム物理エンジンに関する技術の集大成的論文 今回取り上げるのは今年の SIGGRAPH で発表される予定の論文です。正式な publication date は7月ですが、既に著者らがウェブ上で論文と動画を公開しています。 Miles Macklin, Matthias Müller, Nuttapong C…
はじめに RBF 補間とは RBF 補間とは、RBF (放射基底関数, radial basis function) を用いて入力となる散布データ (scattered data) の値を補間することです。または、与えられた散布データを元に非線形な関数をフィッティング (または近似) することだと考…
注意:本記事では厳密でない表現を随所に用いています。 優決定系の線形方程式 大雑把にいって、優決定系 (overdetermined system) とは変数の数に対して制約式が多く、解が存在しないような問題です。線形方程式 において、行列 が縦長の場合が優決定系と考…
今回は少し (かなり) 大それたタイトルを付けてみました。内容は大したことないです*1。私は本記事執筆時点で修士課程の学生で、プロの研究者からはほど遠い研究初心者なわけですが、初心者なりに、日々研究について考えています。2 年ほど研究活動をしてみ…
今回は、1年以上前にプリントアウトしたまま読んでいなかった論文を発見したので、それについてです。 論文について Sergey Levine, and Jovan Popović. Physically Plausible Simulation for Character Animation SCA '12 http://www.stanford.edu/~svlevi…
はじめに SIGGRAPH Asia '13 が今日から開催されているということで、今回は SIGGRAPH Asia '13 の論文を適当に一つ眺めてみました(といっても導入部分まででですが)。以下、付け焼き刃の知識なので間違っている部分があるかもしれません。もしあれば是非…
はじめに 今回は、来月開催される Computer Graphics 分野のトップカンファレンス SIGGRAPH のアジア版、SIGGRAPH Asia で発表される論文を一つ紹介します。 Weiming Wang, Tuanfeng Y. Wang, Zhouwang Yang, Ligang Liu, Xin Tong, Weihua Tong, Jiansong D…
はじめに この記事は近年急速に耳にするようになったキーワード「クラウドソーシング (Crowdsourcing) 」及び「ヒューマンコンピュテーション (Human Computation) 」について、言葉の定義を確認することを目的としています。言葉の定義は様々ですから、この…
昨日 (2013/4/25) にわかに twitter や facebook で話題になった SIGGRAPH 論文があったので、それについてメモしておこうと思います。 今回扱う論文について 昨日話題になったのは NVIDIA による以下の論文(のデモビデオ)です。 Miles Macklin, Matthias …
今年の SIGGRAPH は7月の末にアナハイムであるのですが、そこで発表される論文がチラホラ著者らによって公開され始めています.まずは気になった論文を一つ、ざっと読んでみました. 読んだ論文について 読んだのは以下の論文です。 Romain Prévost, Emily …
リアルタイム向けのスキニング手法として良く知られている Dual Quaternion*1 を用いた手法に関する論文を読みました。このスキニング手法は Maya などのソフトウェアでも標準で採用されています*2。手法の具体的な中身についてはここでは触れませんが、論文…
コンピュータグラフィクスに関するカメラコントロールの研究に関するサーベイ論文を読んだので、備忘録的に概要だけメモしておこうと思います。2008年の論文なのでそれなりに情報は古いですが、この分野の研究の全体像を掴むには非常に良い論文だったと思い…
KinectFusion について少しだけ調べたので備忘録として簡単にまとめておきます。 KinectFusion とは KinectFusion は Microsoft Research Cambridge にて行われた非常にインパクトのある研究です。KinectFusion とは、Kinect を動かして得られる depth デー…
はじめに 三次元的な回転や方向を表現する方法として、四元数 (Quaternion) は大変重要なツールです。先日、四元数同士を補間するプログラムを書いていて、ある不具合が起き、原因が分からずしばらく悩んでいました。日本語での情報が少ないようでなので、そ…
始めに断っておきますが、この記事には誤った内容や解釈が含まれているかもしれませんので注意して下さい。先日、ふとしたきっかけで初めて Unity 4 を触ってみました。そこで、どうしても Unity の組み込みの物理エンジン (Rigidbody など) を使わずに物理…
始めに断っておきますが、この記事には誤った内容や解釈が含まれているかもしれませんので注意して下さい。 2012年11月26日に東京大学で SIGGRAPH Asia'12 の全ての論文 (81本) の概要を、たった一日で、輪講形式で発表し合う勉強会*1がありました。その勉強…
始めに断っておきますが、この記事には誤った内容や解釈が含まれているかもしれませんので注意して下さい。 SIGGRAPH 2012 の開催から既に3ヶ月以上経ちましたが、中でも自分が興味を持った論文を今一度簡単に復習しておこうと思います。 Stelian Coros, Se…
スケルタルアニメーションについて調べる機会があったので、ついでに習作として簡単なプログラムを書きました。 ソースコード Xcode のプロジェクトを公開します。言語は C++ です。描画には OpenGL を使っています。Mac 向けですが、少ない修正で Windows …
始めに断っておきますが、この記事には誤った内容や解釈が含まれているかもしれませんので注意して下さい。 SIGGRAPH Asia 2012 の論文リストが公式ページに掲載されたようです。さて、その中からまた気になったものを一つ読んでみます。 Linjie Luo, Ilya B…
SIGGRAPH Asia 2012 の論文が少しずつ公開されてきているようなので、早速そのうちの1つを選んでざっと読んでみました。 Ladislav Kavan, Olga Sorkine Elasticity-Inspired Deformers for Character Articulation SIGGRAPH Asia 2012 Project page 概要 Sk…
Bringing Physics to the Surface という UIST'08 で発表された論文を読んだので、色々メモしておこうと思います。ちなみに UIST'08 のベストペーパーらしいです。 Wilson, A., Izadi, S., Hilliges, O., Garcia-Mendoza, A., and Kirk, D. Bringing Physics…